車に無断GPS設置で探偵に賠償命じる判決
北海道の旭川地方裁判所は無断で車にGPS設置した探偵業者へ賠償を命じる判決をだしました。
以前からこのブログサイトでも「配偶者所有の車にGPSを無断で設置した場合、プライバシー侵害で訴えられ裁判になる可能性がある」と紹介してきました。
過去の判例で妻が夫の浮気を疑い、夫名義の車に無断でGPSを設置。夫がプライバシー侵害で訴え、夫が勝訴したケースがあったからです。
今回の旭川地方裁判所の判決が今後の浮気調査の基準になるでしょう。
GPS設置はグレーゾーンとして探偵は使用していましたが、今回は明確に判例がでました。
今回のGPS設置は違法となった内容
札幌市の探偵業者が不倫の容疑者を追跡するために、車にGPS端末を取り付ける行為がプライバシー侵害に当たるかが争われ、旭川地裁で訴訟が行われた。
裁判では、調査目的は正当だがやり方が違法であると判断され、業者に損害賠償が命じられた。
探偵業者は男性の車に無断でGPS端末を設置し、位置情報を使用して不倫の証拠を収集したが、これはプライバシー侵害とみなされた。
原告側は業者に損害賠償を求め、判決では業者に賠償金が課せられた。これは全国初の探偵業者によるGPS使用の違法性を認定した判決であるとされる。
自分名義(自己所有)の車なら問題ないのか?
今回の読売新聞オンライン記事には、この設置された車の所有者(名義者)は記載されてません。
自分の所有する車にGPS設置なら無断にはならないので、このケースは自分名義で所有していた車ではないと想像します。
いずれにせよGPSは不貞行為の証拠ではなく、車の位置情報のみなのでお守り程度の証拠でしかありません。
安価であるため多くの方がが車へGPS設置を行う警鐘となる判決でした。